規制概要
10月28日に適用される新制限では第10期ランク戦で活躍したトップメタふわんだりぃずや烙印デスピア、相剣に規制が入り、また過去のトップメタテーマにも緩和が実施されました。第11期ランク戦から本格的に新制限での環境に突入します。
ただ影響の範囲は広いもののそれぞれのテーマの中核部分はノータッチといった感じになっており、第11期ランク戦も勢力図は基本的に第10期ランク戦から変動なし、ということになるでしょう。
第10期ランク戦トップメタの規制
烙印開幕はデッキからデスピアモンスターをサーチまたは特殊召喚できる速攻魔法で烙印デスピアの初動である烙印融合をサーチできるデスピアの導化アルベルをサーチできる点で有用です。しかし手札を1枚捨てる必要がある点が融合テーマ烙印デスピアには若干重くもともと3枚採用しないデッキもよく見かけられました。そのため烙印デスピアはあまり大きな影響なく運用されると思われます。
ふわんだりぃずからはふわんだりぃずと謎の地図が準制限になります。
通常召喚を繰り返すふわんだりぃずでは召喚権を増やす、特に相手ターンに通常召喚を行えるようになるふわんだりぃずと謎の地図はアドバンテージを稼ぐ意味でも妨害を仕掛ける意味でも大きなメリットのあるカードになります。
ただコズミック・オーシャンで登場したふわんだりぃずと旅じたくでサーチでき、またふわんだりぃずと謎の地図はあればかなり多くのアドバンテージを稼げるもののなくても烈風の結界像でロックしたり烈風帝ライザーで場を荒らすといった基本的な動きは依然実行できます。若干痛手となる改定ではありますが、ふわんだりぃずの環境での存在感は変わらないかと思われます。
相剣からは相剣軍師-龍淵が準制限に規制されました。相剣は環境クラスではあるもののトップメタという感じでもなかったのでこのタイミングで調整が施されたのは意外です。
相剣軍師-龍淵は手札コストと引き換えに自身とチューナートークンを特殊召喚して即座にレベル10シンクロモンスターを特殊召喚できる、相剣デッキ展開の要です。もともと龍相剣現や相剣大師-赤霄からサーチする展開ルートが確立していたので、準制限になって素引きできる確率が下がってもあまり影響はありません。
過去トップメタに緩和も大勢に影響なしか
過去のトップメタテーマ4つが若干の制限緩和を受けました。
- プランキッズ:プランキッズ・ロック
- 閃刀姫:閃刀機-ウィドウアンカー
- 幻影騎士団:幻影騎士団ティアースケイル
- 電脳堺:電脳堺悟-老々
ただそれぞれ安定性は向上しますがそれぞれ問題が解決していないので環境への影響は小さそうです。
プランキッズではプランキッズ・ミューの制限が続いておりかなり厳しい状態が変わりません。また、墓穴の指名者や灰流うらら、増殖するGといった汎用カードに弱い弱点を克服するために組んだ勇者も規制が続いているので逆風が吹いたままになっています。
幻影騎士団では持ち前の展開力を活かしてもともとNo.86 H-C ロンゴミアントにNo.75 惑乱のゴシップ・シャドーで素材を増やして耐性持ちの状態で相手の召喚・特殊召喚を完全に封じるコンボが主流でした。幻影騎士団ティアースケイル緩和は展開の安定性には向上しますが、着地点のNo.75 惑乱のゴシップ・シャドーが禁止になっているため以前ほどの制圧はできません。
電脳堺は展開力を活かして真竜皇V.F.D.で蓋をするパターンがお決まりでしたが、真竜皇V.F.D.が禁止なので展開力が増しても活かせる制圧の着地点が見つかっていない状態です。