MasterDuel Notebook

バージェストマ

【アンチスペルフェス】無課金バージェストマ
バージェストマ
第1期
アンチスペルフェスティバル
対応
cp-UR
0
cp-SR
0
ラドリー軸バージェストマ
初心者向け

目次

バージェストマは古生物をモチーフにした罠カード中心のテーマです。罠カードで相手を妨害しつつ、墓地にあるときの罠カードの発動をきっかけにモンスター扱いとしてフィールドに特殊召喚することができる共通効果を活用してエクシーズ召喚やリンク召喚に繋げる珍しい動きをします。

テーマ名の「バージェストマ」はおそらく「バージェス動物群」という古生物グループの名前からきています。

展開方法は単純で覚えることは少ないのですが、一枚一枚のカードパワーが絶妙に弱いので妨害するタイミングをきちんとおさえないと、相手のデッキパワーに押されがちになります。主力カードが罠カードなのでどうしても発動までに1ターンかかること、そして墓地にある程度カードが溜まらないと動けないことから、現代遊戯王ではかなり遅い部類になりますが、十分に墓地にカードが溜まれば安定してエクシーズ召喚を繰り返して一気に環境デッキに追いつくことができます。

バージェストマ罠カード

バージェストマ罠カードは共通効果で、墓地にある時に罠カードの発動にチェーンしてモンスターカード扱いで墓地から蘇生する効果を持っています。このモンスターのすべて以下のステータスに固定され、モンスター効果を受けない耐性があります。

レベル
属性
種族
攻撃力1200
守備力
耐性モンスター効果を受けない

こうして蘇生したバージェストマカードは場を離れると除外されますが、エクシーズ素材にすると場から離れた扱いにならず除外されないので、再び蘇生して利用できます。

カード罠カードとしての効果
バージェストマ・ディノミスクス手札を1枚捨てて表側表示カードを除外
バージェストマ・オレノイデス場の魔法罠を1枚破壊
バージェストマ・カナディアモンスターを一体裏側にする
バージェストマ・ピカイア手札のバージェストマを捨てて2枚ドロー
バージェストマ・マーレラデッキから罠カードを墓地に送る
バージェストマ・ハルキゲニアモンスター1体の攻守を半分にする
バージェストマ・レアンコイリア除外されているカード1枚を墓地に戻す
バージェストマ・エルドニアモンスター1体の攻守を500ポイントアップ

特に有用なカードは以下で個別に解説します。

バージェストマ・ディノミスクス

通常罠
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・ディノミスクスはフィールドの表側表示のカードを除外して手札を捨てる効果を持ちます。破壊耐性を貫通してモンスター・魔法・罠を除去できる優秀さからエルドリッチなどさまざまなデッキにもよく採用されます。手札からカードを捨てるのはコストではなく効果なので、効果が無効化された場合には手札消費がなくなるのもポイントです。

極めて汎用性が高くレアリティも低いので特にマスターデュエル開始直後やNRフェスティバルなどではさまざまなデッキに出張して利用されていました。

バージェストマ・カナディア

通常罠
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを裏側守備表示にする。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・カナディアはフィールド上のモンスターカードを裏側守備表示にする月の書のような効果を持ちます。エクシーズ、シンクロ、リンク召喚は表側表示モンスターしか素材にできないため、主としてこういった召喚の妨害に使うことが多いです。

バージェストマ・ピカイア

通常罠
①:手札から「バージェストマ」カード1枚を捨てる。その後、自分はデッキから2枚ドローする。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・ピカイアはバージェストマ罠カードを捨ててドローする強力な手札交換カードですが、罠カードでややテンポが遅いのが難点です。手札からバージェストマ罠カードを発動できるようになるバージェストマ・オパビニアとの組み合わせでゲームを加速することで真価を発揮します。

モンスター
星2
[水族/エクシーズ/効果]
レベル2モンスター×2 「バージェストマ・オパビニア」の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは他のモンスターの効果を受けない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は「バージェストマ」罠カードを手札から発動できる。③:このカードが罠カードをX素材としている場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「バージェストマ」罠カード1枚を手札に加える。

バージェストマ・マーレラ

通常罠
①:デッキから罠カード1枚を墓地へ送る。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・マーレラはデッキから罠カードを墓地に落とします。蘇生効果のあるバージェストマ罠カードの蘇生効果を落としたり、墓地で効果を発動する迷い風ドラゴンメイドのお片付けなどほか罠カードにもアクセスできます。

バージェストマ・オパビニア

モンスター
星2
[水族/エクシーズ/効果]
レベル2モンスター×2 「バージェストマ・オパビニア」の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードは他のモンスターの効果を受けない。②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は「バージェストマ」罠カードを手札から発動できる。③:このカードが罠カードをX素材としている場合、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「バージェストマ」罠カード1枚を手札に加える。

バージェストマ・オパビニアはランク2のエクシーズモンスターで、蘇生したバージェストマ罠カード2枚でエクシーズ召喚できます。場にある限り手札にあるバージェストマ罠カードを手札から使えるようになり、バージェストマ・ピカイアの手札交換やバージェストマ・マーレラの墓地肥やしなどをセットして1ターン待つことなく使えるようになります。

手札のバージェストマがある限りセットしなくても罠カードを使って墓地のバージェストマを蘇生できるので、後続のエクシーズ召喚につなげることもできます。

また、エクシーズ素材を墓地に送ってデッキからバージェストマ罠カードをサーチできるので、状況に応じて必要な妨害札を補給できます。

バージェストマ・アノマロカリス

モンスター
星2
[水族/エクシーズ/効果]
レベル2モンスター×3体以上 ①:このカードは他のモンスターの効果を受けない。②:1ターンに1度、罠カードが自分の魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくる。そのカードが罠カードだった場合、手札に加える。違った場合、墓地へ送る。③:このカードが罠カードをX素材としている場合、1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。

バージェストマ・アノマロカリスはランク2のエクシーズで、3体必要になるのでなかなか出せませんが火力がそこそこあり除去効果もあるのでバージェストマに不足しているパワーを補うことができます。使用頻度はバージェストマデッキのエンジンになるバージェストマ・オパビニアより少なくなります。

餅カエル

モンスター
星2
[水族/エクシーズ/効果]
水族レベル2モンスター×2 ①:お互いのスタンバイフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ガエル」モンスター1体を特殊召喚する。②:1ターンに1度、相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時、自分の手札・フィールドの水族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。その発動を無効にし破壊する。その後、破壊したカードを自分フィールドにセットできる。③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

餅カエルはバージェストマテーマではありませんが、バージェストマ罠カード2枚で出せる強力なエクシーズモンスターです。相手のカード効果を無効にしてさらに自分のフィールドにセットするという強力な妨害効果を持っています。

墓地肥やしカード

バージェストマの真価は墓地から特殊召喚できる罠カードにあります。

罠カードを墓地に落とせるカードとしてはおろかな副葬などが候補に挙がりますが、墓地効果というのは効果のないモンスター1体の蘇生であり手札を使ってまで1枚墓地に落とす、というのは墓地送りで得られるメリットに釣り合っていないというのが現状です。

そのため、名推理ドラゴンメイド・ラドリーなど無差別にカードを大量に墓地に送るようなカードで複数墓地にバージェストマを溜め、そこから複数展開してエクシーズに繋げるような動きを理想とします。

通常魔法
①:相手は1~12までの任意のレベルを宣言する。通常召喚可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、残りのめくったカードは全て墓地へ送る。

モンスター
星2
[ドラゴン族/効果]
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。②:自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

このような墓地肥やしに頼る場合には他にも墓地で効果を発動できるカードも一緒に採用することもできます。

例えば墓地からセットできる効果モンスターメタカードの迷い風が特に強力です。

通常罠
①:特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果は無効化され、元々の攻撃力は半分になる。②:このカードが墓地に存在し、相手のEXデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードを自分フィールドにセットする。この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。

ドラゴンメイド・ラドリー採用型

モンスター
星2
[ドラゴン族/効果]
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。②:自分・相手のバトルフェイズ開始時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、自分の手札・墓地からレベル7の「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

ドラゴンメイド・ラドリーは召喚・特殊召喚時にデッキの上からカードを三枚墓地に送る効果を持っています。ドラゴンメイドでは他のドラゴンメイドカードと直接のシナジーがないためになかなか採用されませんが、バージェストマではこの点が問題になりません。

さらにドラゴンメイド・ラドリー自身が水属性レベル2なので、バージェストマとエクシーズ素材になることができるのも大きなメリットになります。

ドラゴンメイド・ラドリーを採用する場合には、ドラゴンメイドでシナジーがあるものを一緒に採用することもできます。

例えば、ドラゴンメイド・ラドリーに対応するドラゴンメイド・フルスも入れておけば、墓地に送られたとき際にはバトルフェイズにドラゴンメイド・フルスに変身させることで高火力とドラゴンメイド・ラドリーの再利用が期待できます。

モンスター
星7
[ドラゴン族/効果]
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードを手札から捨て、自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを持ち主のデッキに戻す。②:自分フィールドに融合モンスターが存在する限り、このカードは効果では破壊されない。③:自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、手札からレベル2の「ドラゴンメイド」モンスター1体を特殊召喚する。

また、ドラゴンメイドのお片付けは墓地にある時に、ドラゴンメイド・ラドリーを特殊召喚することができるため、バージェストマのために墓地肥やしを行う過程で同じように墓地に送り効果を発動することができます。ドラゴンメイドのお片付けの通常の効果自体も強力なバウンス効果で、破壊耐性があるような大型モンスターも除去できる優れものです。

通常罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分フィールドのドラゴン族モンスター1体と相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から「ドラゴンメイド」モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主の手札に戻る。

バージェストマで採用したい妨害カード

バージェストマは罠カードを中心に展開するため、モンスターや魔法を妨害するようなカードは自分に影響なく活用することができます。また、こういった妨害カードも罠カードを多めにすることで、墓地のバージェストマを蘇生するチャンスが増えます。

エクシーズモンスターも含めて水属性水族で統一されているので、御前試合群雄割拠といった属性・種族縛りをつけるカードは自分に影響少なく運用できます。

永続罠
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の属性のモンスターしか表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドの表側表示モンスターの属性が2種類以上の場合には1種類になるように墓地へ送らなければならない。

永続罠
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の種族のモンスターしか表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドの表側表示モンスターの種族が2種類以上の場合には1種類になるように墓地へ送らなければならない。

また、除外されて困るモンスターがいないので次元の裂け目が手軽に運用できます。よく一緒に採用されるマクロコスモスは、自分の罠カードが除外されると機能が停止するので採用できませんが、次元の裂け目だけでもかなり強力な制約を課すことができます。

永続魔法
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いの墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。

魔法カードの妨害に使えるカードとしては魔封じの芳香王宮の勅命があげられます。

永続罠
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いに魔法カードはセットしなければ発動できず、セットしたプレイヤーから見て次の自分ターンが来るまで発動できない。

永続罠
このカードのコントローラーはお互いのスタンバイフェイズ毎に700LPを払う。700LP払えない場合このカードを破壊する。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、フィールドの全ての魔法カードの効果は無効化される。