MasterDuel Notebook

第1回NRレアリティフェスティバル!概要と環境トップまとめ

第1回NRレアリティフェスティバルが開催されていますが、楽しんでいらっしゃいますでしょうか?

このイベントデュエルではレアリティがNまたはRのカードしか採用できません。ランク戦で活躍している環境トップメタテーマが軒並み大損害を受けている一方、テーマの主要カードがほとんどNRのみだったり天敵テーマがSRやUR中心で大打撃を受けているテーマが相対的に強化されることになります。

また、強力な破壊耐性を持つカードの多くはSR以上であることが多いことから、奈落の落とし穴バージェストマ・ディノミスクスなど単純な除去がより決まりやすくなりました。これらの汎用罠カードはレアリティが低いカードが多いのでランク戦よりも罠カードによる妨害が活発化した印象があります。

灰流うららなどの手札誘発や制圧効果のあるようなカードも規制されており、SRやURの少ないテーマの動きは邪魔されずに実行できるようになりました。これまで決まると面白いけど簡単に妨害されてしまったようなコンボにも大きな可能性が見出せます。

NRフェスティバル環境の特徴

  • ランク戦でトップクラスのテーマが大幅に弱体化
  • 耐性のあるモンスターが少なく、除去が通りやすい
  • 強力な罠カードで相手の行動を妨害しやすい
  • 高速展開ができず、デュエルが低速化
  • 手札誘発や制圧が少なく、狙った動きをしやすい

NRフェスティバル環境トップテーマ

メガリス

メガリス
テーマ解説:メガリス

メガリスは儀式魔法を持たない儀式テーマで、代わりにメガリス儀式モンスターに儀式魔法のように使って儀式召喚を行う効果があるのが特徴です。

制圧効果の少ないこの環境には珍しくメガリス・フールメガリス・ベトールとのコンボで相手ターンにフィードのカード3~4枚破壊する強力な妨害効果が使えること、少ないカードから連続して儀式召喚する展開の安定性で圧倒的な戦績をあげているNR環境トップメタです。実際に60連勝から100連勝を超えるの連勝記録の報告が上がっています。

モンスター
星2
[岩石族/儀式/効果]
「メガリス」カードにより降臨。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが儀式召喚に成功した場合、自分の墓地の儀式モンスター1体を対象として発動できる。このカードのレベルをそのモンスターと同じにする。その後、対象のモンスターを手札に加える。②:自分・相手のメインフェイズに発動できる。レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札・デッキから「メガリス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。

モンスター
星8
[岩石族/儀式/効果]
「メガリス」カードにより降臨。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードを手札から捨てて発動できる。レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、手札から「メガリス」儀式モンスター1体を儀式召喚する。②:このカードが儀式召喚に成功した場合、自分の墓地の儀式モンスターの種類の数まで相手フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを破壊する。

このサイトでも構築例と動かし方の解説を公開していますので参考にしてみてください。

NRメガリス
メガリス
第1期
NR レアリティフェスティバル
11連勝
cp-UR
0
cp-SR
0

メタルフォーゼ

メタルフォーゼ
テーマ解説:メタルフォーゼ

メタルフォーゼはペンデュラムと融合を組み合わせたテーマで、自分のカードを破壊する代わりにデッキから融合召喚をサポートするカードをサーチする共通効果を利用して融合召喚に繋げることを基本の動きにします。

メタルフォーゼペンデュラムモンスターと破壊してもいい自分のカードがあればすぐにメタルフォーゼ魔法・罠カードをサーチする効果で融合召喚につなげられるのでかなり初動が安定します。サーチのために破壊するカードをペンデュラムモンスターにすればEXデッキに溜まっていき再利用もしやすく、バオバブーンなど破壊をトリガーに効果を使えるカードを組み合わせることでアドバンテージを稼ぐこともできます。そんな高い安定性を持ちながら、ペンデュラムや融合で攻撃力の高いカードが出せるのでメガリスに次いで環境で大活躍しました。

モンスター
星7
[サイキック族/ペンデュラム/効果]
このカード名のモンスター効果は1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分のEXデッキから「パラメタルフォーゼ・メルキャスター」以外の表側表示の「メタルフォーゼ」Pモンスター1体を手札に加える。このターン、自分はこの効果で手札に加えたカード及びその同名カードをPゾーンに発動できない。

モンスター
星6
[サイキック族/融合/効果]
「メタルフォーゼ」モンスター+Pモンスター 「メタルフォーゼ・ミスリエル」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地の「メタルフォーゼ」カード2枚とフィールドのカード1枚を対象として発動できる。墓地の対象のカードをデッキに戻し、フィールドの対象のカードを持ち主の手札に戻す。②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分のエクストラデッキの表側表示の「メタルフォーゼ」Pモンスターまたは自分の墓地の「メタルフォーゼ」Pモンスター1体を選んで特殊召喚する。

モンスター
星3
[植物族/効果]
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローし、その後手札を1枚選んでデッキの一番上または一番下に戻す。②:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「バオバブーン」を任意の数だけ特殊召喚する。

またほかのペンデュラムテーマや出張セットを組み込んでも活躍の可能性があります。特に今回の環境ではマジェスペクターとの混合デッキも活躍しました。

このサイトでも純メタルフォーゼ構築のデッキを公開していますので参考にしてみてください。

NRメタルフォーゼ
メタルフォーゼ
第1期
NR レアリティフェスティバル
10連勝
cp-UR
0
cp-SR
0

バージェストマ

バージェストマ
テーマ解説:バージェストマ

バージェストマは墓地にあるときに罠カードが発動するとモンスター扱いで特殊召喚できるという効果を持った罠カードからなるテーマです。罠カードの強力な妨害効果と蘇生したバージェストマ罠カードを使ってランク2エクシーズモンスターを召喚して戦うテーマでランク戦も、トップメタではないもののかなり活躍を見せているテーマです。

残念ながらテーマの強力なエクシーズモンスターはSR以上なので使用できませんが、バージェストマ・ディノミスクスなど強力な罠カードはいずれも健在です。NRフェスティバルでのカードプールでは幻影騎士団カースド・ジャベリンなどほかのランク2エクシーズモンスターを使っていくか、湿地草原で蘇生したバージェストマを大幅に強化して戦っていくことになります。

通常罠
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

モンスター
星2
[戦士族/エクシーズ/効果]
レベル2モンスター×2 「幻影騎士団カースド・ジャベリン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を1つ取り除き、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。このカードが「幻影騎士団」カードをX素材としている場合、この効果は相手ターンでも発動できる。

フィールド魔法
フィールド上の水族・水属性・レベル2以下のモンスターの攻撃力は1200ポイントアップする。

このサイトでは湿地草原のようなバージェストマそのもので戦うのではなく、同じようにレベル2を展開できるネフティスと組み合わせてランク2を狙っていくデッキを紹介しています。ただこちらは紹介しているほかのデッキと比べて戦績は高くなく、どちらかというと「戦えるファンデッキ」という位置づけです。

NRバジェネフティス

真竜

真竜
テーマ解説:真竜

真竜はモンスターの代わりに永続魔法や永続罠をリリースしてアドバンス召喚できるテーマです。上級モンスターを場に出すために素材モンスターを場にそろえる必要がなく、また召喚権を増やすようなサポートも多く安定して強力なモンスターを展開できるのが特徴です。

またこうした安定性と火力に加えて、アドバンス召喚したモンスターに破壊耐性を付ける帝王の進撃やアドバンス召喚されていないモンスターの効果を無効にする帝王の溶撃といったかなり強力なアドバンス召喚サポートがあることが、真竜の環境での活躍を後押ししています。

永続魔法
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールドのアドバンス召喚したモンスターは効果の対象にならず、効果では破壊されない。②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。

永続罠
自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにアドバンス召喚したモンスターが存在する場合にこのカードを発動できる。①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、アドバンス召喚したモンスター以外のフィールドの表側表示モンスターの効果は無効化される。②:自分エンドフェイズに、アドバンス召喚したモンスターが自分フィールドに存在しない場合にこのカードは墓地へ送られる。

このサイトでも真竜構築のデッキを公開していますので参考にしてみてください。

NR真竜
初心者向け
真竜
第1期
NR レアリティフェスティバル
10連勝
cp-UR
0
cp-SR
0

NR環境で活躍する汎用カード

ランク戦では強欲で金満な壺などのドローカードや灰流うららといった妨害カードが汎用カードとして幅広いデッキに採用されていましたが、これらのカードは軒並みSRやURであり、NRフェスティバル環境では採用できません。

代わりここでは安くとも強力なNRレアリティフェスティバルならではの汎用カードをまとめて紹介します。

通常罠
①:モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。フィールドのモンスターを全て破壊する。

激流葬は召喚や特殊召喚に反応して発動できる罠カードで場のモンスターカードをすべて破壊する強力な除去効果をもちます。

ランク戦でも相手がリンク召喚やエクシーズ召喚を行う前にモンスターを除去できるカードとして活躍していました。しかし、モンスターをサーチしたり墓地を積極的に再利用するカードは規制されていることが多いこのNR環境では、一旦モンスターを破壊されるとサーチしなおして再展開するのがランク戦よりも難しくなっており、また破壊耐性を持っているカードも減ったことからより威力が強力になっています。

通常罠
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・ディノミスクスはカードを1枚除外して手札を捨てる効果を持ちます。バージェストマテーマの一枚ではありますが、バージェストマ関係なくさまざまなデッキに採用することができます。

速攻魔法
①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

サイクロンはフィールドの魔法・罠カードを1枚破壊できる速攻魔法カードです。遊戯王OCGのほうでは制限カードにまで規制されたほど強力で汎用的なカードになります。インフレが進んだランク戦ではかつてほど存在感があるわけではありませんが、NRフェスティバル環境では上位の魔法・罠対策カードの多くが使えなくなり再び脚光を浴びています。

特に激流葬バージェストマ・ディノミスクスなど相手に使われると厄介なカードが多いNRフェスティバル環境ではセットして相手ターンに使用できる魔法・罠除去はとても有用です。

魔法
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。

禁じられた聖杯は場のモンスターの効果を無効にする代わりにそのモンスターの攻撃力を400ポイント強化する効果を持つ速攻魔法カードです。ランク戦にあったようなモンスター効果による制圧はないものの依然強力な効果を活かしたテーマは多く、禁じられた一滴など強力なモンスター効果対策がないNRフェスティバル環境ではモンスター効果メタとして非常に有用です。

モンスター
星2
[岩石族/リンク/効果]
効果モンスター2体 このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:リンク状態のこのカード及びこのカードのリンク先のモンスターは相手の効果では破壊されない。②:このカードのリンク先にモンスターが2体存在する場合に発動できる。そのモンスター2体のコントロールを入れ替える。

転晶のコーディネラルはリンク先の2体のモンスターのコントロールを入れ替える効果をもつリンクモンスターで、効果モンスター2体という非常に緩い条件で召喚することができます。

リンク先に効果が限定される問題点はあるものの、強力なモンスターを奪うことができる可能性のあるカードなのでEXデッキに入れておいて損はないでしょう。リンク先も相手のフィールドの真ん中であり、カード配置をオートにしている場合には自然に効果の発動機会が得られます。また、逆に強力なモンスターを出す場合には、このカードを相手に使われることもあるので真ん中の使用を控える必要があります。