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パシフィス

【エクストラゼロ対応】パシフィス
パシフィス
第1期
エクストラゼロフェスティバル
対応
cp-UR
0
cp-SR
0
パシフィス
初心者向け

目次

パシフィスは相手の行動に反応してトークンを生成して妨害罠カードをサーチする効果をもつフィールド魔法幻煌の都 パシフィスを最大限に活用したパーミッション型のテーマです。

幻煌の都 パシフィス

フィールド魔法
このカードのカード名はルール上「海」として扱う。このカードの効果を発動するターン、自分は効果モンスターを召喚・特殊召喚できない。1:1ターンに1度、自分が通常モンスター1体の召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「幻煌龍」カード1枚を手札に加える。2:自分フィールドにトークンが存在せず、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した場合に発動できる。自分フィールドに「幻煌龍トークン」(幻竜族・水・星8・攻/守2000)1体を特殊召喚する。

テーマの中核である幻煌の都 パシフィスは、相手がカードを発動したときに自分の場にトークンを生成する効果と通常モンスターの召喚・特殊召喚時に相手を妨害する効果を持つ幻煌龍罠カードをサーチする効果があります。このサーチ効果は幻煌の都 パシフィスで生成するトークンにも反応するので、相手の発動をきっかけに大型トークンを特殊召喚しつつ補助罠サーチを行うことで、相手を妨害しながらトークンの火力を押し付けるのがこのテーマの基本戦術になります。

サーチできる幻煌龍罠カードにはカード一枚破壊する幻煌龍の戦渦と効果モンスターの効果を無効にして攻撃力を下げる幻煌龍の浸渦の2つがあります。共通して自分の場のモンスターが通常モンスターのみの場合だけ発動できる制限と、フィールドに、つまり幻煌の都 パシフィスがある場合には手札からも発動できるようになっています。そのため、ハーピィの羽根帚などで事前に除去されたり、たくさん伏せたためにほかの永続魔法・罠カードを置くスペースがないということが起きません。

幻煌龍の戦渦フィールドのカードを一枚破壊
幻煌龍の浸渦効果モンスター一体の効果を無効にし攻撃力を1000下げる

なお、それぞれ墓地効果で幻煌龍装備魔法をサポートする効果を持っていますが、パシフィスデッキでは基本的にこれらのカードを採用しません。部分的にこれらのカードを採用する場合についてはこの記事で後述します。

通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。①:自分フィールドのモンスターが通常モンスターのみの場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターが装備可能な自分フィールドの全ての「幻煌龍」装備魔法カードをその通常モンスターに装備する。

通常罠
フィールドに「海」が存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。①:自分フィールドのモンスターが通常モンスターのみの場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000ダウンし、効果が無効化される。②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの通常モンスター1体を対象として発動できる。自分の手札・墓地から「幻煌龍」装備魔法カード1枚を選んでその通常モンスターに装備する。

潜海奇襲

永続罠
①:このカードの発動時の効果処理として、自分の手札・墓地から「海」1枚を選んで発動できる。②:フィールドに「海」が存在する場合、表側表示のこのカードは以下の効果を得る。 ●1ターンに1度、自分フィールドの表側表示の水属性モンスター1体をエンドフェイズまで除外して発動できる。このターン、自分フィールドの表側表示の魔法・罠カードは相手の効果では破壊されない。 ●元々のレベルが5以上の自分の水属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。その相手モンスターを破壊する。

潜海奇襲幻煌の都 パシフィスとかなり相性の良い永続魔法で、幻煌の都 パシフィスで生成したトークンの戦闘補助と魔法・罠カードを破壊から守る効果を持っています。

特に有用なものは魔法・罠カードを破壊から守る効果で、幻煌の都 パシフィスで生成したトークンなど水属性モンスターを除外することでそのターン場の魔法・罠カードが破壊されなくなります。幻煌の都 パシフィス潜海奇襲はもちろん、ほかの相手を妨害するために採用するスキルドレインなども守れるため、ロックをかなり強固にすることができます。

また、幻煌の都 パシフィスのトークン生成効果はフィールドにトークンがいると発動できない制約があり、幻煌龍罠カードをサーチする効果が発動できなくなるという問題があります。潜海奇襲の魔法・罠カードを防衛する効果を使う際にトークンを除外すればトークンを場からどかすことができ、幻煌の都 パシフィスで即座に新しいトークンを生成してサーチ効果を発動するという動きも可能です。

相性のいいカード

メガロスマッシャーX

モンスター
星4
[恐竜族]
太古の大海原に突如として現れた恐竜型バイオノイド。自慢の消音装甲で獲物の背後に忍び寄り、音もなく喰らいつくが、捕食モードになると体が発光する仕様なのでよく逃げられてしまう。

メガロスマッシャーXは下級通常モンスターのなかで最大の攻撃力を持っている水属性モンスターで、幻煌の都 パシフィスのサーチ効果を能動的に発動するために有用です。

このカードは予想GUY化石調査でデッキからサーチすることができるので、自分のターンに幻煌の都 パシフィスを積極的に運用することができます。

バージェストマ・ディノミスクス

通常罠
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。

バージェストマ・ディノミスクスは汎用除去効果に加えて、バージェストマ共通効果で墓地からのモンスター扱いでの蘇生効果があります。このモンスターは罠モンスターはモンスターの効果を受けない耐性はありますが扱いとしては通常モンスターなので、特殊召喚されると幻煌の都 パシフィスのサーチ効果を起動することができます。

フィールド魔法をサーチするカード

このデッキはなにはともあれ幻煌の都 パシフィスをいかに早く引き込むかにかかっています。そのためフィールド魔法を直接サーチする効果をもつテラ・フォーミング惑星探査車メタバースをできるだけ多く採用しましょう。

モンスター
星4
[機械族/効果]
①:このカードをリリースして発動できる。デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

通常魔法
①:デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

通常罠
①:デッキからフィールド魔法カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドに発動する。

またエクストラデッキに依存しないので、エクストラデッキのカードを使って手札増強やサーチを行える強欲で金満な壺金満で謙虚な壺幻煌の都 パシフィスへのアクセスを高めるのも手です。

通常魔法
①:自分メインフェイズ1開始時に、自分のEXデッキの裏側表示のカード3枚または6枚をランダムに裏側表示で除外して発動できる。除外したカード3枚につき1枚、自分はデッキからドローする。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はカードの効果でドローできない。

通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードを発動するターン、自分はカードの効果でドローできない。①:自分のEXデッキのカード3枚または6枚を裏側表示で除外して発動できる。除外した数だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚を選んで手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの一番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは半分になる。

妨害効果のある永続魔法・罠

パシフィスでは通常モンスター中心で、さらにモンスターを何度も展開するような動きはありません。そのため普段なら影響範囲が大きすぎて採用できない永続魔法・罠カードも積極的に採用できます。

スキルドレイン場の効果モンスターの効果を無効化
御前試合場に存在できるモンスターは同じ属性でなければならない
群雄割拠場に存在できるモンスターは同じ種族でなければならない
サモンリミッター召喚・特殊召喚の回数を1ターンに2回までにする
次元の裂け目墓地に行くモンスターをすべて除外
マクロコスモス墓地に行くカードをすべて除外

こういった永続魔法・罠カードは潜海奇襲の効果で水属性モンスターを除外すれば相手の除去から守ることができるので罠ロックの中でも安定性がかなり高い部類になります。

スパイラルを採用する場合

モンスター
星8
[幻竜族]
熾烈な戦渦を経た猛き龍。 傷付いたその身は古の光に触れ、浸渦を遂げた。 やがて、龍はその翼を広げ、天渦を制する煌となる。 その新たなる煌は、夢か現か幻か。

幻煌龍 スパイラル自体は効果のない最上級通常モンスターですが、幻煌龍 スパイラルをサポートする装備魔法があり、デッキや墓地から簡単に特殊召喚できます。幻煌龍 スパイラルをサポートする装備魔法は上で解説した幻煌龍罠カードの墓地効果でサポートされるのでこうした装備魔法は単なる戦闘強化というよりはずいぶんトリッキーな運用ができます。

装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。「幻煌龍の螺旋絞」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:装備モンスターの攻撃力は500アップする。②:装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「幻煌龍 スパイラル」1体を選んで特殊召喚し、このカードをそのモンスターに装備する。その後、相手に1000ダメージを与える。

装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。「幻煌龍の螺旋波」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:装備モンスターは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。②:装備モンスターが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「幻煌龍 スパイラル」1体を選んで特殊召喚し、このカードをそのモンスターに装備する。その後、相手の手札がある場合、相手は手札を1枚選んで捨てる。

装備魔法
通常モンスターにのみ装備可能。「幻煌龍の螺旋突」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:装備モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。②:装備モンスターが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分の手札・デッキ・墓地から「幻煌龍 スパイラル」1体を選んで特殊召喚し、このカードをそのモンスターに装備する。その後、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を選んで守備表示にできる。

幻煌龍 スパイラルを採用すればより高火力を期待でき、幻煌龍罠カードの墓地効果で装備魔法の効果を活かして連続して幻煌龍 スパイラルを特殊召喚をしフィニッシャーにする、幻煌龍の天渦で特殊勝利を決めるなど戦略の幅も広がります。

しかし、一方でこういった幻煌龍 スパイラルと装備魔法カードが事故要因にもなること、装備魔法の幻煌龍 スパイラル特殊召喚の条件と戦闘でダメージを行わずに的モンスターを除去する効果をもつ潜海奇襲との噛み合わせがあまりよくないという問題もあります。平均的には幻煌龍 スパイラルを使わず妨害札を充実させて幻煌の都 パシフィスのトークンを活用するほうが強いという評価になるかと思います。